パリを旅するとき、たびたび目にする街角の素敵な花屋。滞在先にお花を飾ったら、まるでパリに暮らしているよう。観光とは少し違う、パリの日常を感じる小さな楽しみです。今回はパリのメニル通りにある、日本人フローリストを訪ねて、ブーケの束ね方を教えていただきました。花のある旅のひとときをご紹介します。
パリの花屋で花束を買うという楽しみ
パリでは気軽に花を買い、家に飾る習慣があります。このため花屋をよく見かけます。お店ごとにそれぞれの特徴があるのが興味深くて、見かけたらつい足を止めてしまいます。パリに滞在したら、部屋にお花を飾って過ごしてみたいなぁと、旅するごとに思うようになりました。
パリ、メニル通りの花屋「アイロニー」
花屋さんにブーケを束ねてもらうのもいいけれど、自分でも束ねてみたい!インスタライブでブーケを束ねる様子に夢中になったこと、日本人の方から習えるならハードルが下がると思い、フランスと日本で花屋を展開されているお店
” jardin du I’llony ” (通称アイロニー)へ日本からブーケレッスンを予約しました。
作ったブーケを滞在先のアパルトマンに飾って暮らすように旅したり、フランスへ嫁ぎ暮らしている友人への応援メッセージとしてブーケをプレゼントする、という目的も兼ねています。

ロータリーの中央にある噴水が目印
アイロニーパリ支店は、パリ16区の高級住宅街にあります。凱旋門から放射線状に延びる通りの1つ、ヴィクトル・ユゴー大通り(Avenue Victor Hugo)をまっすぐ進むと、メトロ2号線のヴィクトル・ユゴー駅に到着。ここからメニル通り(Rue Mesnil)へ進むと、ショーウインドウから素敵なお花たちが見えてきました。

“Atsushi Taniguchi
jardin I’llony, Ashiya Tokyo Paris”ここだ!
「アイロニー」の本店は芦屋。オーナーの谷口敦史さんは青山に2号店をオープンされ、パリへは2015年に進出されました。
大多数の反対意見を飲み込まず、自分の意志を貫いて”先ずはやってみる” の精神で突き進んできたパリ出店の経緯をウェブマガジンで拝見して、とても勇気づけられました。準備は完璧ではないところもポイント。万全な状態を待っていたら、いつまでも進めません。
谷口さんのブーケは、華やかさと色っぽさの中に自然の生命力を感じます。この自然っぽさがフランスの田舎を彷彿させるフレンチスタイル。
意外な組み合わせのお花や葉っぱがひとつにまとまると、まるで以前からそこで咲いていたかのように、調和が取れているのです。




パリの花屋でブーケを束ねるレッスン
ラ・セゾン(季節のブーケを束ねる)という、旬の花材を使用して主にブーケを束ねることを中心としたマンツーマンの単発レッスンを受講。レッスンは谷口さんが担当してくださいました。

人生2度目のブーケレッスン!
まず始めに、お花や草の余分な葉っぱを手で削ぎ落とす、ネトワイエ(フランス語で 「nettoyer」 汚れを取ってキレイにするの意味)と呼ばれる作業から始まりました。葉っぱやお花に触れるのは心が落ち着きます。
次に谷口さんがお手本にブーケを束ねてくれるのを観察します。今度は束ねたブーケを解いて、種類別に仕分けしたものを自分で束ねていきます。当然だけど、見るのと実際にやるのとは大違い。
ブーケを束ねるのは人生で2回目の私。そんな超初心者でも大丈夫!谷口さんが「スパイラル」と言われる組み方やお花を刺す位置などをわかりやすく丁寧に教えてくださいます。

ブーケの束が大きくなって手で持ちにくくなってきたら、一度結束します。
「自分が自然だなぁと思うところに刺していってください。そして楽しんで。」と谷口さんからのアドバイス。
黄色いバラの色合いや、”フウセントウワタ”のまあるい可愛らしさ、葉っぱの触り心地、視覚や触覚から癒される時間でした。だんだんと形作られていくブーケ。とても楽しい♪
最後に谷口さんに花の位置の微調整とラッピングをしてもらい、完成〜!

レッスン中に谷口さんの仕事観や人生観をお伺いすることができました。
「ニーズを追求してしまうと、自分がなくなってしまう。自分の好きを大切に。自分の好きを好きと言ってくれるファンを見つける。」旅の途中にいただいた心に響く言葉でした。谷口さん、素敵なレッスンを有難うございました!
パリのアパルトマンに花を飾る
アパルトマンへの帰り道、大きな花束を抱えて凱旋門へ向かいます。すると、すれ違いざまに「そのブーケ素敵ね。どこのお店で買ったの?」と尋ねてくるマダムや、ブーケに目が釘付け♡の方々と遭遇しました。とても素直に自分の感情を表現するフランスの人々に好感を持ちました。
「すぐ近くの花屋さんで束ねました」とアイロニーの名刺を渡してあげると、とても喜んでくれました。

友人へプレゼントするまでの数日だけ、お部屋にブーケを飾りました。殺風景だった空間がゴージャスに。パリの部屋で過ごす時間に華やかさが加わりました。花瓶はアパルトマン予約の際にお願いして、ご用意していただきました。
パリで「暮らすように旅する」小さな楽しみ
パリを旅するとき、観光だけでなく、体験や出会う人々、街の暮らしに触れる時間も好きです。花屋でブーケを束ねて滞在先に飾る。観光とは少し違う、静かな余韻と心に残る時間は、旅を少しだけ特別なものにしてくれます。

jardin du I’llony
3 Rue Mesnil 75116 Paris
Instagram
@illonyparis
@jardinduillony

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