DELF B1合格体験記 ③試験当日までの流れとリアルな体験談

フランス語学習

DELF B1試験当日が近づくにつれて、少しずつ緊張が高まっていきました。
受験票が届いた日、ようやく「本当に受けるんだ」と実感がわいたのを覚えています。

会場や試験時間を確認しながら、どんな1日になるのかを想像しては少し不安になったり、「ここまで頑張ったから、もうやるしかない!」と自分に言い聞かせたり。

この記事では、私が体験したDELF B1試験当日までの流れと、当日のリアルな様子をまとめてみました。

これから受験される方が、少しでも安心して本番を迎えられるように、準備から当日までのポイントをできるだけ具体的にお伝えします。




DELF B1試験前に届く書類と受験票

なかなか受験票が送られてこないので、ソワソワしていたところ、試験1週間前に、受験票、試験会場案内、必要な持ち物が記載されたメールが届きました。

試験当日の持ち物

■身分証
■受験票
■ペン(青色か黒色)
※修正液の使用は可能、
※鉛筆は採点されません

■腕時計(個人的にあったほうが落ち着きました)
■飲み物
■のど飴
■マスク(常時着用)*2021年6月時

 

東京の試験会場は『アンスティチュ・フランセ』だと思っていましたが、『東京国際フランス学園 (旧:リセ・フランコ・ジャポネ・ド・東京(Lycée Franco-Japonais de Tokyo)』でした!

オリーブ等、ファッション誌のリセエンヌ特集で見ていた頃から憧れの学校。こんな学校に通えたらなぁ。。なんて夢見心地♡

 

試験前日にやってよかったこと

試験前日の夜は、仕事帰りに疲れ果ててしまっていました。試験に支障をきたしてはいけないと思いマッサージ店に駆け込んだのですが、これがよかった!

おかげで朝イチ 9:00からの試験に、体調万全で臨むことができたからです。
試験に向けてコンディションを整えることが大切と痛感しました。




試験当日:筆記試験

試験会場入口で受験票と身分証明書を提示して、検温と消毒を済ませたら、いざ教室へ。

フランス人の試験管の方が、フランス語で試験の説明をしてくれました。
まずは1時間55分、聴解・読解・文書作成試験です。

 

聴解試験

先に問題を読むのが攻略法というけれど、フランス語の聴き取りに苦戦してそれどころではなくなり…冷やせをかきながら解きました。

解答は選択式だけでなく、筆記もありました。これから徐々に選択式のみに移行していくのでしょう。

読解試験

私には難しく、かなり落ち込みながら解きましたが、やるしかない!
ただ、対策本で解いたような問題が出てきたので安心したのか、冷静さを取り戻しました。

文書作成試験

“なぜフランス語を勉強するのか?”という、私にとっては書きやすいお題だったのでホッとしました。自分の今わかる単語や言い回しを使って書き出します。

使用したペンですが、私は愛用しているフリクションの青色を使いました。フリクションは、熱で書いた文字が消えてしまう可能性があるので要注意ですが、何度も書き直す私にとっては使い勝手がいいと感じました。心配な方は、通常のペンと修正液のご用意を!

 

試験当日:口頭試験

午前中の筆記試験で落ち込み気分のまま、ひとまず昼食を取りに駅周辺へ。そそくさパンとコーヒーを取りつつ、午後の口頭試験に向けて気持ちを整えました。さらに場所を移動してマクドナルドへ。今更だけどガッツリ試験準備。

授業で発表した内容を何も見ずに言えるように、何度も反復してました。が、しかし、インターナショナルな若者が楽しそうに談笑する中、全くもって集中できず… もう開き直りの境地に。

試験会場へ戻る道、6月の湿気に襲われて滝汗が。加えて試験会場は冷房が効いてないので汗だくに。半袖にカーディガンくらいが丁度良かったかな。

きちんとした格好の方が好印象と事前に聞いていたので、オフィス向けの洋服で臨みました。又、腕時計は必須です!

 

口頭試験

時間ごとに数人ずつ呼ばれると、第3パートの質問内容が書かれた、裏返しの用紙を2枚選んで着席。

10分間、内容確認と発表準備にあてることができるのですが、私は「何が書かれていて」「何を聞かれているのか」が、さっぱり理解できず、プチパニックに🤯  2枚のうち、どちらかを選ぶのですが、2枚ともよく分からない…!

つまり文章が理解できない状態で、これから試験管からの質問に答えていかなければなりません!

ドキドキしながら半ば諦めモードで別室に呼ばれると、優しそうな試験官の方から、第2パートのシュミレーション会話用に「テーマを1枚選んでください」と話しかけられました。

まずは自己紹介から。職業と家族構成、将来やりたいことを発表したら、あっという間に時間になりました。すぐにシュミレーション会話のやり取りへ。

ここでは内容を取り違えたまま、取り敢えず意見を述べていたので、試験官から思わず突っ込みが…。

「そうではなくて、これに対してはどう思う?」とやり直しに。軌道修正して回答したら納得してくれたようでホッと一息。

続けて、選んだテーマについてのプレゼンテーション。よく理解できないまま、仮説を立てて発表したところ、それに対して2,3の質問が。

自分なりに考えた意見をそのまま発表し続けました。内容は分からないままでしたが、なんとなくこういうテーマなのでは?と単語から想像して、必死に答えました。もう汗だくです。。

試験官の方が優しかったので、緊張しつつも目を見て会話し続けることができました。

筆記も口頭も終わったな…と帰り道はうなだれていましたが、初めてにしてはよくやったと自分を褒めつつ、もう再受験への対策をあれこれ考えていました。

 

試験結果

受験から1か月強、コロナ禍で採点が遅れていたので合否発表が後ろ倒しでしたが、ようやく判明。「admis (合格者)」の文字が!

私の結果は…

■文書作成 15.00
■読解 16.50
■口頭 15.00
■聴解 10.00

なんと、一番自信のなかった口頭試験が、思っていたよりも良かったのが、本当に意外でした。取り敢えず話し続けたのが良かったのでしょうか!?そして得意だと思っていた聴解が、一番点数が取れていなかったのが、こちらも意外でした。

4つの項目の中に5点以下があると不合格ですが、トータル56.5点と低くとも各項目5点以上、100点中50点以上なので合格となりました。

自分では、なぜ合格したのか?と全く実感が湧きませんでしたが、ひとまず受け入れて進んでいきたいです。

合格証書の発行がコロナ禍で遅れましたが、無事発行となり、アンスティチュ・フランセへ引き取りに。合格を実感したときは、やっぱり嬉しかった!

試験当日は、緊張の連続でしたが、終わってみると達成感の方が大きく残りました。これから受験する方が、少しでも安心して臨めるよう、この記事が参考になれば嬉しいです。

Instagram @bonpolague7
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