前回(語学学習いろいろ (前編・挫折))からの続き…
フランス語をやる意味を感じられて、フランスへの興味が掻き立てられて、仕事と両立できそうな(ここ大事)そんなレッスンを受けたいなぁと探していたところ、以前フランス留学を検討していたときに参考にしていた 猫沢エミさんのHPをフト思い出す。
以下、猫沢エミさんのフランス語レッスンより
語学は言葉だけ単体を学ぶことは 不可能だ、というのは私の持論です。
話すための舌、顔の筋肉といったフィジックな要素を鍛えることと、
思うことを言葉に変換する表現力。伝えたいことの源になる感情や考えそのものをいつもはっきりと持つ、ということまでも含めて、ある意味フランス人そのものを紐解いてゆくことだと考えています。
そのためには、文化、芸術、音楽、生活習慣、フランス人の社会行動学までありとあらゆる知識が必要になってきます。
そこを言葉と一緒に覚えてゆくのではなく『身体に落とし込んでゆく』
レッスンをにゃんフラでは大切にしています。
語学はなんとか通じればいい。文法に疑問をもっても、そういうものだから仕方ない、法則どおり暗記するしかない。
教科書通りに習ってきた今までの学習法でいうと当たり前のことで、疑問にも思わなかった。
私も昔、台湾で日本語と中国語のエクスチェンジをやっていたときに、なぜこう表現するの?という質問に対して説明できず、覚えるしかないよと答えていたっけ。
語学をただ習うのではなくて、フランス語を表現するためにもっと大切なことを知ることができるのでは?と猫沢エミさんのHPや本から感じて申込んだ私の直感に間違いはなかった。
日本語は私の母国語だから、なぜこうなるのか?と疑問をもたないし、そういうものだからとしか言えないけれど。
母国語ではない人から見たら、なぜこうなるのかという疑問が湧くのは当然のこと。レッスンを受けて改めて気づいた。
日本語で文法の解説を受けると、なぜこれがこうなるのかという些細な疑問を無視することがないから、フランス語自体が身体に入っていく感覚がわかる。
今まではわからないまま丸暗記して突っ走ってきたから(それが外国語を学ぶということと思っていたから)表面的にさらっと通り抜けていってしまっていたんだなぁと今さら自覚。
なのでフランス語の一つひとつに愛着をもてるし、フランス人の思考が見えてきて益々面白い。
相当避けてきた文法も少しずつ興味を持てるようになったのは、レッスンのおかげ。品詞のそれぞれの性格が見えてきて面白いんです!
例えば「名詞」。名詞はオシャレさんで必ず帽子(冠詞)を被る、とか。しかも文全体を見回して一番ふさわしい帽子を選ぶ、というのです。
その名詞の親分に必死でついていく「形容詞」。形容詞は名詞の性質(男性・女性・単数・複数)に合わせて自在に変化する、とか。
なんだか品詞に愛着が湧いてきませんか(ˊ˟ˋ )
紐解いてゆくとフランス人の思考が見えてくるのも、言葉が記号ではなく、表現となって身体に入ってきているからかもしれません。
フランス語を一度諦めたあの日からここまで復活するに至った様々な出逢いに感謝を込めつつ、フランスに対する興味がじわじわと確実に蓄積されていくことに喜びを噛み締めつつ、今日もフランス語への挑戦は続きます。
語学検定はひとつのバロメーター。参考にはなるけれど、そこに一喜一憂しないで、引き続き過程を楽しんでいこう♪と思います。
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