長年フランス語を学習していると、ふと頭によぎる検定試験『実用フランス語技能検定試験』通称仏検。春と秋の年2回、試験が実施されます。レベルは1、準1、2、準2、3、4、5級。
なかでも2級は中級学習者にとってはひとつの山場。なぜなら2級から難易度がグッと上がり、合格率が一気に低くなるから。準2級との差がありすぎて、戸惑いを経験された方も多いはず。
このブログでは、私のトホホな体験談から2級合格に必要なことを知って、ゴールまでの近道へと繋がれば幸いです。
仏検に挑戦するきっかけと2級の壁
フランス語学習のブラッシュアップとして3級、準2級、2級と順番に受けてみようという単純な動機でした。3級、準2級は週末のスクール通い(3時間/週)が功を奏して、割と順調に合格。
ただし基本的に、検定試験はあくまでバロメーター的な役割と意識していて。テストのための勉強が大嫌いでしたし、点数だけを目的にしたくはなかった。だから日頃楽しく学習した結果、何気なく受かるのを理想としていたのです。
準2級まではこのやり方で通用しました。
ところが2級を試してみると現実はそんなに甘くはありませんでした。なんと不合格の通知を受け取ること6回。何気になんて受からないものです。(当たり前だと突っ込まれそうですが・・) 2級対策という講座を受講してみましたが手答えはありません。とうとう私にとって、2級合格は遠い存在となってしまいました。
モチベーションとなったこと
実はフランス語に対してやる気自体を無くしてしまった時期があり、検定試験も数年放置していました。
それからやる気巻き返しの5年間を経て(詳しく知りたい方は 語学学習いろいろ 前編・挫折 と 語学学習いろいろ 後編・復活 をご覧ください)とうとう仏検2級合格にたどり着きました。
しかも理想としていた “日頃楽しく学習した結果、何気なく受かる”という流れで!
2級合格へとたどり着くターニングポイント、それは授業で半年ほど某映画の原作について読解・音読を徹底的にやったことでした。この頃から文章を読む際に細かく品詞を意識するクセがつき始めます。
これを機にもっと色々な文章を読んでみたい!と思うようになり、そういえば…と放置していた仏検2級の問題集を手に取りました。すると意外にも内容が面白くてハマりました・・。

一次筆記試験、二次面接と大変お世話になった問題集。
何が面白かったかと振り返ってみると、日本には無いシチュエーションだったり、こう来るか!という会話のやり取りでした。いずれも異文化体験でとても新鮮でした。
単語や語彙、試験対策は当たり前に必要ですが、それをただ暗記するだけではモチベーションが続きません。
短い文章から挑戦して、徐々に長文を読んでみる。全体として何を言っているのかを把握することが面白くなってくると、問題を解くことも興味に変わっていきます。実は試験当日も読むのが楽しく、点が取れたのはほぼ長文読解でした。

仏検2級合格に有効だったこと
筆記試験対策としては、やはり過去問を一通り解いてみるというのは非常に有効と言えます。面白みを感じることができれば一石二鳥!
問題を解きながら単語や語彙を吸収していくやり方のほうが話の内容と関連して覚えやすく、ただ単語帳を暗記するよりも断然効果的です。過去問を2、3周できれば◎
面接対策にも、過去問は有効です。面接時に質問されそうな問いを予想して、予め話すことを書き出し、何も見ずに話せるようになることが目標。付属の音声を反復して聴いたり、実際に話す練習をすることが大切と思います。
私はアンスティチュフランセのオンライン・プライベート講座で、仏検二次面接対策を受講しました。質疑応答の体験や先生からのアドバイスがもらえてとても参考になるのでおすすめです。

語学学習は日々の積み重ねです。好奇心から楽しんでやった日々のフランス語学習が、検定試験に良い結果として反映することは、なんとも嬉しい感覚です。
フランス語学習に挫折しそうになったとき、この体験が楽しい気持ちをまた思い出させてくれて、乗り越えていけそうな気がします。
Instagram @bonpolague7 に
過去のフランス語学習記録を残しています。
ご参考にどうぞ。


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